ホクロ除去

※当院では〈ウイルス性のイボ〉〈6mm以上のホクロ〉のCO2レーザー治療は行っていません※



ホクロとは、皮膚の1箇所にメラニンが高い密度で集中した皮膚病変です。当院ではCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)で表面を削り除去していきます。CO2レーザーは細胞の水分に反応する10600nmの波長を持つレーザーで、隆起したホクロを蒸散させて削り取る治療です。ホクロ部分をレーザーで蒸散させて除去するので、治療後は小さく浅い穴が空いた状態になりますが、周りの血管は熱凝固作用ですぐに固まるので、出血はほとんどありません。CO2レーザーの蒸散作用は皮膚の表面側のみで、周りの皮膚や肌の深部組織に余計なダメージを与えません。照射後は傷ができるため患部をテープで保護する必要があります。

【適応】ホクロ、いぼ、盛り上がったしみ
【治療回数】個人差はありますが5回を目安に治療を行います。一度に深く削ると抉れてしまう恐れがあるため、回数を分けて少しずつ削っていきます。
【治療間隔】3ヶ月以上
【所要時間】数にもよりますが1時間程度

【副作用・リスク】

  1. レーザー照射後も深部にホクロの細胞は残るため、将来再発する可能性があります。
  2. 深いホクロを取った場合、最終的に少し凹む可能性があります。
  3. ホクロの濃さや深さなどにより、治療後にホクロが薄くならない場合や濃くなる可能性があります。
  4. レーザー照射後、一時的な副作用として照射部位の色が濃くなる炎症性色素沈着を生じる可能性があります。通常数ヶ月で軽快していきます。
  5. 治療後、軽度の赤みや腫れ、ほてり感が出る場合がありますが一時的なものですので数日で治ります。
  6. CO2レーザー治療後は、軽度の浸出液を伴うじゅくじゅくした生傷の状態になります。傷は創傷治癒により、1〜2週間ほどで皮膚が再生し、盛り上がり治癒します。新しい皮膚が再生する際に痒みを生じることがあります。掻いたりせずに冷やしてください。
  7. 麻酔を使用するため、麻酔によるアレルギー反応を生じる可能性があります。


【施術後の注意事項について】

  1. CO2レーザー照射後はテープ保護を行います。1〜2週間ほどで傷が塞がり、その後患部の赤みが数ヶ月続き,徐々に落ち着いてきます。その間は必ず日焼け止めを塗り、日焼けをしない様に注意してください。
  2. メイクは患部以外は当日から可能です。翌日はテープの上から可能ですが、患部は生傷の状態ですので、刺激のある化粧品は避けてください。
  3. シャワー、洗顔は当日から可能です。洗顔は患部に触れないようにしてください。
  4. 過度な運動や入浴、サウナ、飲酒などの血行が良くなる行為は、感染や炎症の増悪を防ぐために2〜3日は控えてください。
  5. 治療後は肌が乾燥しやすくなります。十分な保湿を心がけてください。
  6. 炎症が落ち着くまでは、強いマッサージで擦ったり、刺激の強いスキンケアで肌を刺激しないようにしてください。
  7. 帰宅後通常と異なる反応(水疱、火傷など)が起きた場合は速やかにクリニックにご連絡をお願いします。